有機ペプチダーゼ発酵堆肥

三沢産の有機ペプチダーゼ発酵堆肥

三沢で生まれた本堆肥は、野菜や食品残渣に「ペプチダーゼ促進剤」を加え、自然の力でじっくりと発酵・分解させて作られています。

野菜くずはもともと、窒素などの栄養素を豊富に含む優れた原料ですが、水分量が多く、そのままでは分解に時間がかかり、悪臭の原因にもなります。当社では、ペプチダーゼ促進剤の作用によって発酵を効率的に進め、栄養素を損なうことなく分解。その過程で余分な水分が蒸発し、病原菌なども死滅します。

こうして完成した堆肥は、土壌改良材・肥料成分の補給源として優れているだけでなく、敷料や発酵飼料、猫砂など、さまざまな用途にも活用されています。

①堆肥として

「アミノ酸の力」で土を蘇らせる、環境にやさしい次世代型の有機堆肥

有機ペプチダーゼ堆肥は、たんぱく質を分解する酵素「ペプチダーゼ」の働きによって、堆肥中でアミノ酸が自然に生成されることが特長です。
このアミノ酸が土壌中の微生物の活性を高め、健康な土づくりを促進します。

微生物が活発になることで、土は団粒化（粒状でふかふかの状態）し、堆肥中に含まれる木質チップなどの有機物と相まって、通気性・排水性・保水性が向上。
これにより、根が伸びやすく、健全な作物の生育に適した環境が整います。

また、微生物の働きによって有害物質の分解・浄化が進むほか、N（窒素）・P（リン酸）・K（カリウム）などの栄養素の吸収効率も改善。さらに、酸性・アルカリ性に傾いた土壌を中和し、pHバランスを整える効果も期待できます。

酵素とペプチドの力で、鶏舎の臭いを抑え、清潔で快適な飼育環境を実現します。

「有機ペプチダーゼ促進剤」は、鶏舎特有の臭気や衛生環境の改善にも効果を発揮します。
主要成分であるポリペプチド・酵素・中微量元素が、鶏糞や敷料中の微生物を活性化し、悪臭の原因となる物質を分解。

鶏糞は短時間で発酵・乾燥化し、アンモニアや硫化水素などの悪臭成分をアミノ酸が中和します。（消臭ビーズにも使われる化学的中和反応と同じ原理）

さらに、「酵素」と「ペプチド」による抗菌活性が、有害菌を抑え、有用菌を増殖。微生物特有の構造を標的とするため、人体や他の動植物には無害で、安全に使えるのが特長です。

また、当社では、「有機ペプチダーゼ活性促進剤」を用いて長芋を発酵させた高栄養飼料を開発しています。
ペプチダーゼの働きによってたんぱく質が分解され、アミノ酸やビタミン類が豊富に生成されることで、飼料の栄養価が大幅に向上します。

この発酵飼料を通常の飼料に添加して給与することで、

といった効果が期待できます。

健康な腸内環境が維持されることで、卵の生命力も高まり、孵化期間の延長や孵化率の向上にもつながります。

ペプチダーゼの発酵パワーが、猫ちゃんの清潔で快適な暮らしを支えます。

「有機ペプチダーゼ活性促進剤」を使用して製造した堆肥を丁寧に篩（ふる）い分け、その中の木チップ部分を再利用して作った猫砂は、驚くほどの分解・消臭効果を発揮します。

実際に、資源開発三沢工場で飼っている猫「キーちゃん」でテストしたところ、
これまで使用していた市販の木製チップトイレにはまったく戻らず、新しいトイレを大変気に入って使っています。

「キーちゃん」のトイレでは、あの強いオシッコ臭がほとんど感じられません。
これは、堆肥に含まれるペプチダーゼ酵素や有用微生物の働きにより、尿中のアンモニアや硫化水素などの悪臭成分が自然分解・中和されているためです。

さらに、自然由来の木チップが持つやさしい香りは、猫にとっても心地よいようで、「やはり自然のものを本能的に好むのだ」と実感させられました。